恋文
DiaryINDEX|past|will
線路のあいだは 緑の小道 一面にばらまいたような 小さな花の上を トラムが通り過ぎる
まだ暮れない 光のなか
光がまぶしいと 目をふせて
辿るみちも 白く明るい
鳥のさえずり 風のおと
どこまでも 歩いていたい
こんなに 穏かな日には
そのまま ひかりに とけてしまおう
夢のなかに 棲んだり
定かでは ないが
どこかの 棲みかに
わたしは いるだろうか
街は オレンジの花の かおり
少しだけ わたしを 変えてみる
わたしを わたしと いっしょに たずさえてゆく
変えてみる 変わってみる
いつまでも わたしがいる
まだ見もしない わたしもいる
今だけでいい というには まだ早い
窓をうつ 雨のむこうに かすむ花の色
|