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鏡に いる わたし
探している
わたし
知っている ことは みんな 終わった
と おもう わけはない
まだ さまよっている
いま来た みちは 残っているかしら
振り返りながら とおざかる
そこには なにもないと 知っている
それでも たどってゆく 道筋には
自分で つくりあげて いった
まぼろしも 残って いるだろうか
ぱらんぱらん と 風が なにかを 運んでくるのだろうか
風も なにを 伝えることも できないだろう
音さえも 聞こえなくなる 夜には
丘のうえ 木立は 黒く並んでいる
厚い 雲とのあいだに
空は わずかに ひかりを残して
その隙間から どこに 届かそうか
坂道の向こうは 暗がりのなか
知っている道も 見知らぬように 変えて
どうやって たどろうか
波打つ 髪を 見ている
知っている と 言うが
鏡のなか
もっと 知らない
わたしを 見たい
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