恋文
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一日が 終わってみると まるで なんにもなかったみたい
それでも あしたのことを また おもう
ふいに 水の流れる 音がする
風がわたる まだ 暗い 木々を揺らす
夢うつつの なか
じぶんの 温みのなかに とどまっている
灯りを ともしてゆき やっと 人の気配がする
換気扇の音 冷蔵庫の音
鳥たちが えさをついばむ音も
部屋のなかに いっぱいに なっている
ずっと 夢の中に いられたら いいのに
あなたに 会おうね いつも
だれか ドラゴンに なりたいなら
わたしは ドラゴンに 食べられる
小さな 果実に なりたい
氷の 張り詰めてゆく 音がする ような 夜
空に 真っ白な 半月
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