恋文
DiaryINDEX|past|will
群青色の空に 下弦の月が 細くて
風も 沁みてくる ような 朝
建物と建物を繋ぐ渡り廊下は暖かい。 両側がガラスなので温室のようになっている。 足下は道路で、見下ろすとトラムが走り、車が走り、人が歩いている。 通りに並ぶ建物が見え、教会の塔が見え、遠くには山も見える。 ときに、すこし揺れたりするけれど。 背後の扉が閉まり、前に見える扉に向かって歩く。
まだ みどりの 草のうえにも 落ち葉が かさなっている
そとは みるく色の もやの中
スチームのとおる おとが 指先に つたわる
ひとりで おもっているだけで いい
ただよっている
朝から 町は ぼんやり
ふんわり 過ぎてゆく
なんにも
思わなくても いいなら
いいな
ひとり じたばた している
ものごとは なるように なってゆくのに おかしいの
でも こころが ざわざわして やっぱり
じたばた
なんにもない 一日で いい
わたしも からっぽに
なってしまったら いい
|