恋文
DiaryINDEX|past|will
どこに いる
聞いていたい
声を
思い出す そのまま
なんにもない そのまま
鬼さんこちら 手のなるほうへ
だんだん 声が 遠くなって
ひとり たっている 夕暮れ
朝もやのなか 町が 静止している
覚めない ゆめのなかに いるみたい
とおい 国のことを おもい
とおい 未来のことを おもう
思い出に さかのぼって
とおくに ゆく
濡れたままの 葉っぱ ゆれる みどりの ひかり
さらさらと 聞こえる 流れになって
いくつもの 記憶に つながってゆく
わたしが 髪をのばしている あいだ
うちの 女たちは ぷつぷつと 切っているのだ
きょうも とても 静かな 切られた 髪を
集めて 捨てた
|