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わかっていて もう もどれない
わたしだって 過ぎてしまうのを
待っている
みどりの道を 歩いてゆく
風に 木々はさざめき ひかりが ゆれる
ここにある 音だけを 聴いている 午後
むすんだ 手と手
ふれあった くちびる
わたしたちだけの
その とき
いつも すぎてゆく
わかれた わたし
どれも わたし
あなた わたしと いっしょね
わたしは あなた だったのね
いつか 風が 冷たくなって
草の においが たちこめている
失うまえに わたしで いようと
すでに 失っていた わたしを
思い浮かべ
まだ 失わないと 信じている
この世界を 要らないと 言ってしまおう
わたしを いらない と いってもいい
午後は 寒いくせに
歩いていると 汗ばんでくるのだ
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