恋文
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2006年05月17日(水)

あのとき
見ることの
なかった
海は

もう
どこにも ない

思い浮かべる
こんど
見るであろう


2006年05月16日(火) 夏をおもう

わたしが 
いなかった
夏のように

あるいは

わたしが 
いた
夏のように

それから

わたしが
いる
夏として




2006年05月15日(月) いない

わたしが
いないと
おもう

目を
とじて
なにも
見ない

だからと
いって
わたしが
見えないわけでは
ないのに


2006年05月14日(日) 閉じる

ぱたん と
閉じる

鳥たちの
さえずりが
聞こえる

ぱたん と
やっぱり
閉じる

なにも
聞こえないように


2006年05月13日(土)

花の
かおりは
どこにゆく

みどりは
濡れたまま

けむる
雨のなか


2006年05月12日(金) いや

いやなんだ

だって
いやなんだもん

もう
知らない


2006年05月11日(木) 行き先

明るいひざしのなか
見なれた風景が
いつか知らないように
見える

いつもの道を
いつものように
歩きながら
きっと行き先が
ないような
気持になる


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