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風のなかに いる
髪を はらはら 梳かして
もう むこうに 行ってしまった
わだかまった 嫌なことは 忘れる
たくさんの 好きなことを 思う
そうして 眠る
もう 冷たくない
風は はげしくても
森は どよめいていても
ぽつぽつと 歩いている
聞こえる ことを
きいている
見えないから なお いたましい
手を どこに さしのべれば いいのか
待つばかり
おとは 雨に とけてあって
ひかりも いっしょに とけてしまった みたい
夜のおとを きいている
どこに 向かえば いいのか
ぐらぐらと 定まらなくて
おろおろと たよりない
ふとんを被って 真っ暗の なかで
じぶんの 匂いだけに
まるまっている
モノクロームの または 褪せたカラーの
夢に よみがえる 記憶の ような
そのまま わたしたちの 表情
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