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まだ 氷は 厚い
もう 朝は それでも とけてくる
鳥たちが 帰ってきた
声をきく
あなたと 見に行くことが できなかった
その港を 思い出す
岸壁には ゆったりと 波が 寄せているだろう
かもめは いつまでも 空にとどまっている
そこを 歩いていよう
少し坂をあがると 森の入り口があって
そのまま 歩いてゆく
木々は枝を のばしている その小道
あなたが 寄り添っている
まぼろしを みている
そのまま みていたい
たどりつけないと しっている
夕方の あかるさが すこしづつ もどってきた
雨も あがって 雲のあいだが うすく 朱い
あなたから あずかった
それは あなた だから
わたしと いつも いっしょにいる
かたみに袖をしぼりつつ
そのほうが いい
わたしたちの かたみは おたがいの はんぶんの わたしたちのこと
末の松山に 浪は 越すことはない と
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