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歩いている 雪みちは ざくざくと くずれる
もうすぐ きえてしまいそうな あおい空のした
森の木々は ただ 黒いのだった
むこうの丘は まっしろだった
むこうの丘の もっと 遠くを 見ながら 歩いている
あなたが 眠っている
眠っている あなたを 見ている
わたしも 眠ってしまおう
おなじ うたを 聴いていよう
あなたを かたわらに 感じるように
まだ明けない空に とつぜん生まれたように 雪は舞い降りてくる
あなたの街で 降った雪を あなたは見ていただろう
同じ雪を 見るように くらい空を仰ぐ
わたしたちは わたしたちの ことばの なかにいる
あなたが ことばを だせるように
わたしも ことばの なかにいる
こうやって 抱きあって 溶けあって いるのに
あぁ ざわざわと なんて 人は通るのか
わたしたち ふたりだけに なっているのに
まだ明けやらない くらい ベッドの上だった
くるん と 自分を抱いていたかった
いつか 汗ばんでいて
手脚が 冷たくなっている
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