恋文
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風に まぎれて ただよっている
はぐれたような しろい ひらひら
雲は ずっしりと 広がっている
草むらには 霜がおりて
月のひかりも しろい
まっすぐに とどいてくる
街路の灯りを たどって歩く
なんて まばらな 木々のあいだ
森は こんなに 透きとおっていた
まだ つもった 落ち葉は やわらかで
吐く息が 目のまえに しろかった
どこかで 音がする
たちどまって 聴いている
くじらの ように 潜っている
窓は 閉じている
灯りが 見えたとして
ふと ぽつんといる
どこに 浮き上がろうか
しぶしぶと こんな 広い世界に 生きている
箱庭が ちょうどいいのに
どこを歩こうか その情景を 思い浮かべている
いまも あなたがいる
ここに いたくないとき
遠いところを かんがえる
そこに わたしは まだ いない
そうして ずっと いない
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