恋文
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マセラティがどうだとか なにかの時計がどうだとか
男の会話は なんにも 面白くなくて
あくびを 噛み殺している
なにも とどまらない なんて
知らない と いう
まだ ずっとこのまま いるもん
つながっては いるけれど そこには もう いない
まだ とどまっている みたいに 立ちつくしても
夕暮れの 影の中に 隠れてしまおう
探さないでね
夜といっしょに しばらく いるから
ことばには ならなかった
すぐ近くに いたとして なにが できたろう
でも あいたいと おもった
少ししめった 地面は 落ち葉が いっぱいで やわらかだった
まだ昼まえだというのに もう傾いたような ひかりのなか いくたびも 葉は 落ちてくる
耳をすます だれもこない 空を あおいでいる
ここに いてもいいのね
だれも 拒んでないから
わたしを 拾って
わたしに なろうね
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