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| 2005年08月10日(水) |
どうしても 知らない |
すぐに わたしを 見失う
目を閉じて 思い出そうとする
どうやって 見つけようか
知らないな
知らないなら いいや
もう 知らない
真っ暗な小道 露に濡れた 草が 足に触れる 風もない
そこかしこ ほたるが 瞬いている
虫の声が どこからも 聞こえている
そのとき 息をひそめていた だろうか
すこしづつ そらが 遠くなる
肌に きりりと ふれる 朝の大気
あかい木の実の 散り敷く 小道をあるく
草も 花も 露ためている
鈍色の雲のあいだ 空は わずかに あおい
いつか 雨になる 音もなく
そして 空が もどってくる
まつよいぐさ 揺れている
ひかりのように
知っていた あなたも
知らなかった あなたも
そのまま あなた だった
結んだ手は ずっと あなたを 伝えてくれる
といた髪に マグノリアの かおりがした
きょう一日の なごり
どこからか 声が 聞こえてくる
見るでもなく なにかが 目にはいっている
わたしは いない
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