恋文
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わたしの ちいさな カケラ
それだけの わたし
くるくる 回すと くるくる かわる
ひんやり 雨上がりの 風が肌をなぞる
ぱらり 枝の葉から 露がふれる
草のあいだに レールが光って
もうすぐ トラムがやってくる 響きがする
草いきれのなか
陽射しは 木々の葉から やわらかに とおってくる
風が吹きぬけて
草の匂いが 自分の においのような 気がする
なにが欲しいといって 手に入るはずもない
まぼろしであり ゆめであり
かすかな 片鱗を 集めている
そのあいだ
空は あおい 風は すぎる
欲しかったけど いいもん いらない
それは わたしのじゃ ないもん
きれいな かたち きれいな いろ
どれも わたしのものじゃ ないんだ
振りかえるばかりなのは もう 終わってしまったからだろうか
今まで 一面の緑だったのに もう 麦わら色の切り株だけになってしまった 野原を見ている
草のにおい 木のかおり
わたしのなかに いれたいの
こんなにまぶしい みどりの 色
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