恋文
DiaryINDEXpastwill


2005年07月13日(水) 沈む

暗くなってゆく
部屋で

海の底の
砂のように
なっている


2005年07月12日(火) 夜がはじまって

ひかりが 褪せてゆき
わたしも 姿を失ってゆこう

くらい空と 同じ色になり
雲のあいだを 走ってゆこう

とおい あなたの
まどろみに
近づけるだろうか


2005年07月11日(月) ひるさがり

ひかりは
ゆるゆると
おちてくる

といた髪が
うす茶色に
透けている

風がわたると
木洩れ日が
揺れる


2005年07月10日(日)

風の音と 同じように
雨が 葉を打ち始めた

みどりが
かすんでいる

立ちあがる
草のかおりの
まんなか

目を閉じて
胸におく
手に

ふれる
小さな尖り


2005年07月09日(土) 髪をいじるのは

とどかない
その わたし
そのまま

こどもが
指を吸うように

いつか
いじっている


2005年07月08日(金) ないしょ

背中のうしろで
結ぶ
手と手


2005年07月07日(木) 後悔

 (笑えない駄洒落ほど惨めなものはないが)

航海は
後悔に似ている

生れ落ちてから
船が進み始めるなら
最後の港に
たどりつくまでの
航海のあいだ

後悔も
いつも一緒にいる

それが時に
羅針盤になる


かや |MAILHomePage

My追加