恋文
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忘れていても いつか よみがえる
渇いている そのこと
わたしたちの なにもかもが
どんなに 違っていても よかった
ただ ひとつ 同じものを 分かちあえたから
うなだれた草花 吹き寄せられた木の葉
風が冷たくなった
昼顔が ねむそうに 揺れている
さらさらと鳴る ポプラも 蜂の羽音も 鳥のこえも 引き止めない
なにかを 思い出そうとしている 午後
普通に 話している 不思議
わたしは 少しづつ 後ろを 向いていた
話し声は ずっと続いていて
もう 夜もふける
ふんわりと 座っている
頬杖をついて 眺めている
雲にかさなって 教会の鐘が 鳴っている
雲の わずかな すきま
暮れゆく 空のいろ
森は もう影だけに なってしまった
ここではない どこかを 見ている
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