恋文
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雨をふくんで 夾竹桃は うなだれる
しずくが 落ちる
ふと 花も 落ちる
いっしょに 光を あびている
あなたが あなたの中に 沈んでいるだろう ところ
夏になろうとする 陽は激しく照って
でも
あなたが まだ あなたのまま 沈んでいると 思っている
草も揺れない 灰色の空が ひろがっている
時計の音だけ 響いている 部屋のなか
空の下にも きっと 誰もいない
鳥の声だけ 聴いている 茜色の空
どこに たどりつくのか
ねじって まとめた髪を ぐさりと 留める
ぱたぱたと 音がして いちめんに しずくが 落ちてきた
草の匂いが 立ちのぼる
わたし自身の 匂いにも 似て
ひかりは いつも まっすぐ 降りてくる
どうやって 受けようか
やわらかに 透けていても
くらく 陰になっても
ただ かがやいていても
どれも 受けとめたものだ
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