恋文
DiaryINDEX|past|will
鳥たちは 帰ってしまおう
ゆれる草や 花や 木々の こずえ
雲の切れ目から まだ 薄いひかりが さしてくる
なにを 見ていようか そこには なにもない
雨のなかを あるいていよう
木々も 花たちも つややかに 濡れている
わたしも 濡れる
誰にも 見せられない わたしを 抱いて 眠る
あなたが 泣くたびに
ここには 雨がふる
雲の むこうに ひかりが うすく 見えると
抱きあった わたしたちを おもう
夕方 遊んでいた 子供たちの声が 消える
窓の外は あおい 忘れな草の ように
まだ 鳥たちの 声がきこえる 空には 雲がうかんでいる
どこの窓にも あかりが ともっている
たち止まる あるく
まがる もどる
わたしの 背中を
みている わたし
どこから 生れたのか
どこに 帰そうか
ちいさな 綿毛のようなもの
風が吹いたら いなくなってしまおうか
|