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やわらかな みどり 花たちの いろどり
風が 吹きすぎる 暮れるまえの そのとき
あなたと 分かち合えれば いいのに
暮れてしまうまでの まだ あおいそらに 鳥たちの声が 聞こえる
それぞれに 呼びかわす 彼らは もう 帰ってゆく
みんな声も消えてしまう頃 群青に染まった空に
あなたからの 声に 耳をすまそう
こんなに 花はあふれている 風が 通りすぎる
高い木々の葉のあいだから ひかりが 降りてくる
しばらく たたずみ また あるく
その道にも ひかりが おりてくる
みどりも みずも
あなたが いる そこに
おくろうね あなたに
つながろうね あなたに
忘れな草が 散っている
雨上がりの 夕方
まだ 青いままの はなびらが 濡れて
ひかりが 降りてくる
忘れないよ と あなたにいう
ライラックが ゆれて まぶしい
藤のはなが ずっしりと たれている
線路が くさむらのなかを まがってゆく
草がゆれる 葉っぱもゆれる 鳥のこえも
ゆらいでいるように どこからも きこえる
れもんの花が ちっている かおりは まだ あまい
みどりいろの 実が もうできている 白いはなの あいだに
すっぱい あじを おもいだす みどりいろの 実
まだ しろい花が 咲いている
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