恋文
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2005年04月30日(土) すずめ

すずめが
けんかをしている

ちいさな すずめは
組み敷かれて
しきりに つつかれている

ひとが 近寄って
ぱっ と離れてしまった

ちいさな すずめは
軒のはしっこに とまって
すこし みづくろいをすると

まわりを 見渡して
とんでいった


2005年04月29日(金) わたしの かたち

わたしの かたちに
なる

あぁ なんて
むずかしい
わたしの かたちに
なるなんて

わずかな
わたしの かたちを
かんじると

ただ
うれしい


2005年04月28日(木) ひとつ

いろんな
わたし
ひとつに
なれない
わたし

ただ ひとりの
わたし
なのに


2005年04月26日(火) カラス

カラスが
見ている
どんな 風景

線路のあいだの
みどりの
草地を

こちらを
向いてから
はねていった


2005年04月25日(月) それでも 春

綿毛は
とばなかった

たんぽぽは
刈り取られて

短い みどりが
濡れている

だれも いない
鳥も どこに
いったのだろう


2005年04月24日(日) 雨音

雨音を
聞いている

ライラックの
かげから
飛び出してきた
鳥は
なにかを
くわえている

雨音は
音がしない

だれかと
すれ違う
そのときですら
もう
世界に
音はしないみたいに


2005年04月23日(土)

わたしを 透かして
わたしの 向こう

知っているのに
知らないふりをして

黙って
なにを見ていよう

庭には 鳥がきて
なにか
啄ばんでいる


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