恋文
DiaryINDEX|past|will
ここには なにがあるのだろうか
目に 花の色が かすんでゆく
そこは 行きたいところかも しれない
いつか 溢れている 春の 色
流れこんでくる こんなにも 多かった 記憶
いくつもの 春を 過ぎてさえ
おさかなに なって およいでいる あなたを おもった
ひかりは ゆらゆら とおい そらから おちてくる
あなたも ゆらゆら ひかりのように ゆれている
わたしも ゆめみる おさかなの ひとり
夢うつつで 雨の 音 風の 音 を 聞いている
芽吹いたばかりの 枝が 揺れているね
咲きかけたばかりの 花が うつむいているね
こんなに つらい 春なのに
きっと あしたの 朝
光りが さしているだろう
一回とても 同じではなかった その春ごとに
風のなかに 花のなかに 木のなかに 光のなかに
また思いを 残す
いつかは そんなに 近かったのに
離れる
こんな 流れの 真っ只中で
遠くに
いつか また 近づくのか
まだ もっと 遠ざかるのか
ちいさな まんまる
まぁるく にぎって
あなたに あげる
いっしょに たべよ
たべたら ふたりで
どこに ゆこうかな
|