恋文
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朝は一面の靄の中 誰もが 黙って立っている わたしも 黙って立っている
音も 光も みんな黙ってしまう
いつも 言いたいことは どこにいってしまうのだろう
あとになって 帰ってくるのね
なんだか おぼつかない 歩みを つづけてきたから
いやだな あんまり 考えたくない めまいがするよ
朝の雨に 髪が いつか湿っている
まだ日が昇らない 街を 知らないどこかのように見る
きっと まだ 知らない
まだ雪は 凍ったまま残っている 裸の木々は ずっと向こうを 透かしている
記憶の中に そのまま残る 春も 夏も 秋も みんな この場所にあった
そうして またくる春を ありありと 思う
森の小道を 歩く 足下で はりはりと 凍った土が 崩れて行く
その音と 風の音と ほかにない
ひとりで 歩く
あなたが好き
あなたは いっぱいいて みんな好き
それは とても大切な わたしのきもち
いつも 好き って 言い続けたい
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