恋文
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なにもかも 委ねることは できなかった
ひとりの わたしは わたしのままで いたかった
だからなのか どこかに 硬い芯のようなものが 潜んでいて
いつか 棘のように 育っている
押しこめたり 引っぱり出したり
隠したり ぼろぼろこぼしたり
やっかいなのにね
張りつめた それも好きだった ゆんわりとした それも好きだった
わたし ひとりでは できなかったもの
雨が降り始めたというのに 遠くには 夕焼けの雲と わずかにのぞく青空が なんんの不思議もなく 交じり合っているのだった
そこから 別の世界に行けそうな 風景に見いっている ひんやりとした 夕暮れ
わたし 半分 女 だけど それは ただ わたしが いっこの男じゃないと それだけの意味で
わたしは いくら女で いくら男なのか わたし自身にも 量れない
身体だけ 男で 心は 女だったら ひとつの答え なのに
わたしは とても ちぐはぐで 心の 女 男 愛しいし この身体すらも 憎いのに 愛しい
真っ直ぐには 行かないから
回り道も するんだろうな
行きつく先は 分からないけれど
まだ 歩いているんだろうな
いつまでも わたしに なれない わたしは いつまでも つまはじきで まいにちのことも おっくうで ちがうことをするのも おっくうで かくれたい すみっこも なくて いつも いじけていて わたしに なりたいのに いつまでも なれない わたし
留めたいと 思うのは遅く するすると ずれていってしまう
あぁ もう 受けとめるものもないまま
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