恋文
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裸になって 真っ直ぐに 脚を伸ばして 腕も おもいきり 伸ばして
わたしの からだを 感じていよう
これだけしか ない わたしを
身体中から 棘がでているみたい
身体の中にも ひしひしと 棘が刺さる
ただ一言なのに
かすかに まだ 風には 夏の匂いが 残っているのに
街灯は 舗道を 固く 照らしている
木の陰も いつしか 濃くなっていた
そんなつもりは なかったのに わたしの さびしい あまのじゃく
おもくて かたい のどのおくに つきささる ような
ことばが ひっかかっている
あなたの ことばが まるで 愛撫のようだったから あなたに 会いたかった
あなたに 会ったら やっぱり わたしは 心地よくて 身をまかせてみたかった
一緒に毛布にくるまって 寒い冬の夜を 過ごしたね
わたしが わたしになってゆく 日々だった
そこには 菜の花が咲いていた
それから 麦の青い穂が並んでいた
いま、小さな草が 一面に広がっている
真っ青な空に 真っ直ぐな光り
肌にちりちりと 熱を感じながら
まだ緑のなかを 歩いている
とどかないのに わたし
わたしなのに わたし
わたしを しってる?
わたしは しらない
だれがしってる? だれもしらない
きっと あなたが しってる
わたしは しらない
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