恋文
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あらかじめ なかった わたし
いま 知っている
少しづつでも わたしに なりたい
小さな わたしの カケラ
あつめて つないで
わたしに なりたい
くるんと 髪を括る その手を 下ろして 胸で 鼓動を聞く お腹を滑りおりて ゆっくりと 息を感じる
たしかに いる わたし
風が冷たかった 窓が金色にひかっている
光りは まっすぐに やってくる その丘のほうは もう 黒く沈み始めていた
あぁ、指先が わたしを拒絶している
わたしに 語るな と 言っている
だから 消してしまった わたしの気持ち
でも それは わたしが思っていたこと
雲も 丘も 同じ色に 暗くて 空と 丘の あわいも 交じり合うように 重なっていた
眠りから覚める前の 闇のようにも みえて 今朝の夢を 思い浮かべている
乾いている あぁ もうからからで
ないから 欲しいの だから わたしのものに したいの
わたしのもの だったのに だれが 奪ったのか
埋めたい すきまを くるくる抱いて
わたしも まるくなる
空に背を向けて 夕暮れのベランダに立つ
乾きかけた髪を うなじから絞る その
目の前に映る 姿を
いとおしいと 思う それは
ずっと 失い続けている わたし
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