恋文
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おかしいような 悲しいような 不思議な夢の中で 浅い眠りのなかにいた
おかしいような 悲しいような もどかしさは 夢の中だけでもなくて
何処か暗闇の中に 沈んで行くのかと思った
暗い底から見える 空は 明るいのかな
見ている夢が 心地よいなら こっちを現実にしてしまおう 目覚める前に
今のわたしは 置き去りにされて ずっと眠っているだろう
あなたが そんなにも激しく話すから わたしも 同じようになってしまう
気持ちを落ち着けるように 声の調子を落としながら 黒い澱のように 落ちて行くものがある
わたしも行くだろう 思い出の海に
いつも満ちている 海に
陽射しと 冷たい水と 塩の味と
身近に感じていた その 肌の感触と
火照った肌を 過ぎて行く風も
みんな身近に ある
枯草の匂いのする 髪を風にうけて
まだ暮れない 夕べの空は青い
光に透けて 髪が踊る
麦は藁色になって 玉蜀黍は緑のままで
笑いながら行ってしまった
黙っていると 澱のように 沈んでしまう 気持ちは
また 沈黙に誘う
あなたが そんな表情をするから 間違ったことを 言ってしまったんだ と わかった
それが わたしには 間違いではなかったから たじろいだ
わたし自身が 間違いなのだろうか
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