恋文
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昼間からの熱が まだこもっている
鳥たちは去ってしまった 風も行ってしまった
深く青くなってゆく その中に わたしは ただ 佇んでいる
日がな一日 抱き合っていたね
狭い部屋の中に 敷き詰めた布団の上で
抱き合いながら 転げまわったのだった
まだ 一緒にいる わたしたち
まだ 一緒にいるよね
我にかえると いくばくかの時間が 過ぎている 何を考えていたのか 何も考えていなかったのか
ずっといじっていた 髪の先が 胸元で 光っている
わたしから わたしを ぷつりと 切り離すという 痛みと 恍惚を 夢見た
わたしは ひとりなのに ばらばらになって もうひとりを 見つけないのだった
光が降っていて ただ ひとりの 影をうつしている ばらばらな わたし
わたしで いたいと わたしに なりたいと
わがままを言う
小さな子供のように なれない わたしは 泣き叫ぶかわりに
あきらめたり 捨てたり しながら
ずっと わがままでいる
ずっと取り戻せないのだった そこにいるわたし
誰にも見えないのなら いないのだった
もういいからと もぎ取るように 行ってしまうのなら
残ったわたしのままで いるよ
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