恋文
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2004年06月26日(土) ほんとうのわたし

わたし ひとりなのに
わたしじゃ ない

あぁ ほんとうの わたしに
なりたい
の だけれど

いつも わたしなのに
わたしじゃ ない

ほんとうの わたし

ゆめのなか
きおくのなか
わきあがるように
おもいだすように

わたしに
つながっているのに












2004年06月25日(金) 黙る

押し黙ってしまう
きっかけは
とても些細なことで

何も聞きたくない
何も話したくない

聞くと反応してしまう
話せば止めどないだろう

黙って 
知らないふりして

消えてしまうのを
待っている


2004年06月24日(木)

ひとしきり明るくなった
光の粒のような雨のむこうに
虹が川を渡っている

川は早い流れだった
虹は静かにとどまっていた


2004年06月23日(水) 水の底

暮れる前の光が
部屋の中を
ひそりと満たしている

鳥たちのさえずりも
水に隔てられたように
遠いのだった

ここが水の底なら
わたしは
溺れてしまおうか


2004年06月22日(火) 隠れる

また どこかに隠れてしまったのね
いじけて 小さくなって
うずくまっている
女の子

すっかり暮れないうちに
出ておいで


2004年06月21日(月) いなかった

失われたいた わたしは
いまも居場所がない

ずっといたのに
いなかった

途方にくれて
抱きしめる
それも 消えてしまいそうだ


2004年06月20日(日)

ああ、と
思わず声をたてたのは
ひとつの苺を
白い黴が一面に蔽っていたからだった

周りに侵蝕した それを
ひとつひとつの苺の肌を
削ぎ落してゆく

まぎれもない傷口で
あらわな肉が剥き出しになる

その濡れた切り口も
まだ生きたままの
苺だった







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