恋文
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2004年05月01日(土) くるくる

わたしは わたしが好きだから
こんな くるくるの髪も好き

胸にかかる くるくるのはしっこ
背中に落ちる くるくるのはしっこ
みんなわたしを撫ぜてくれるね

指ですくったり からめたり 梳いてみたり
わたしを愛撫してあげたいの

だって わたしを嫌いになりたくないから


2004年04月30日(金) 感じる

ふと 触れるものを
感じていよう

きっと それがわたしのものなんだ

なにかが 触れてくれる
そのとき 感応する

そのわたしが好きだとおもう



2004年04月29日(木) 春の夜

風が運んでくる
ほのかな花の香り

半欠けの月は
寒そうに輝いている

このまま連れて帰ろう
花の香りも
月の輝きも


2004年04月28日(水)

目の前に映る
わたしの髪の先は
ゆるやかにたわんでいて
光を透かしている

ふわふわと
髪をいじっている
しあわせ

くるんと まるまった
毛先は やさしい

一日の終わりに
やっと わたしに 
なれた


2004年04月27日(火) 沈黙

言葉にする度に
それは
離れていってしまうので
沈黙するのだけれど

沈黙の底にも
澱のように
ざらざらとした感触が
堆積している


2004年04月26日(月) 小鳥

明るい夕暮れに
おまえは あるがままにいるね

とっとと歩いては
尾羽の はたはたと震える
柔らかな草の間に なにかを見つけたのだろう
小首を傾げては 草の中に啄ばんでいる

おまえの一日が暮れようとしているよ
暗くなる前に 帰りなさい
まだ 春の日は長くはないのだから


2004年04月25日(日) 夜の音

耳の奥に鳴るように
それとなく響いていた
しんしんと

街灯の白い光は
公園の雑草を 
作り物のように見せて
飛び交う虫たちの群れを
影絵のように映し出していた

放り出されたサンダルを拾いに
背中に負うあなたの重み
その温もり

夜の呼吸のように
わたしたちを包んでいた


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