恋文
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心がざわめかないように このまわりのものを
眼にも 耳にも 抗うことなく
まっすぐに受けとれるように 風は吹いていた
すれ違う人たちと 一言づつ挨拶をかわす 見も知らない同士
足元では わずかに残っていた雪が 崩れていった
| 2004年02月01日(日) |
わたしがいるところに |
昼下がり 誰もが ゆっくり歩いている 風は冷たくて 髪を乱すばかり
こんなにも早く 日は翳ってゆく
遠くに見える 街並み どこか知らないような
足元から凍りつく 静かに空は灰色になる
帰らなくちゃ
いつのまにか 知らないところにいた
誰もかれも 知らない人たちばかり
あ、声にならない
いつか 泣き叫んでいた
たどりつけないのなら いつまでも 溜まってゆく 満たされなかった 思いのかず
たどりつくことを 忘れて 思いを積むことだけに なって 溢れつづける
こんな雪の中 鳥たちはどうしているのかしら
まだ暗くもならない 木々の陰から 思いもかけないような おびただしい数の鳥たちが 飛びたっていった 幻のような夏
いま もう暗く沈んだ木々には 雪ばかり
ずっと昔のことも つい昨日のことも おぼろげな記憶のように
まだ 暗いベッドの上で 考えるでもなく 思い出している
窓の外に 聞こえる それは 思い出のように かすかだ
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