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知られなくていい
わたしだけが知っている わたしだけの わたし
あなたにすら 知られなくていいよ
わたしだけでいい
心を荒立てないこと 誰かのために働くこと
わたしであること 自分のために働くこと
あぁ、これって どっちも一緒にできたら
ここに海はないのに 海の夢を見る わたしのいた海 わたしの産まれた海
ただの小魚だったの なにも知らないうちに 食べられてしまっただろう
だけど 夢を見る わたしがいたはずだった海
失ったものと 得たものと 天秤にかけられるのだろうか
どちらが重いといって 悔やみも 喜びも してどうなるのか
今のわたしを 大切にしていたいよ
いつかの瞬間に わたしだった と そんな時があればいい
なのに 気づくと ずれていってしまう
どうやって留めようか
鏡の中には いつも わたししかいない
あなたから見えない わたしからも
時が こんなに 移って わたしは
このまま 老いてしまうのだろう
わたしのような 見知らぬ人 そのまま そこに留めておいて
わたしだけ ここではないどこかに 消えてしまおうか
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