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一人で森にいる
凍った地面は 音を立てて崩れる
ふいに木々から雪が降りかかる
誰からも 遠く離れているというだろうか
いちばん わたしは近くにいるよ
獣たちも 鳥たちも きっと眠っているのだろう 木々から風に乗って 雪が降りかかるばかり
凍った道を踏みしめる 暖かい部屋に 帰ろう
どうせ、女じゃないのに まだ 髪を装う
ばかみたい
ばかなの
だって
このままに していたいよ
いつか 自分に戻ろうよ
ねぇ あの枝の先の光を取ってくださいな この雪が止まない間に
あれは凍った雪なのかしら
朝に静かに凍てついて きっと 忘れてしまった
今も ずっと朝のまま
みんな隠してしまおう 地面の下に 凍った花の下に
誰にも知られない 秘め事
もうすぐ埋れてしまうだろう
ひとり くしけずる この手の先に ふわりと 落ちる
あなたの 手も ここを滑っていった
いつも わたしなのに わたしでいることを 信じられない
あなたの前で とり戻した わたしを 失いたくなくて
今のわたしを 忘れようとする
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