恋文
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まどろんでいる
雨が降っていて 水溜りの底に 揺れているように
沈んでしまおう まどろみながら
雨粒は いつも輪を描いて 慰めてくれるだろう
急いだわけではなかった ただ この間だけだと思った
幸せだった たとえ 悶え 泣き 喘いでも その瞬間ですら
だから もう忘れない あなたの温度も じっと 抱き合った時の
深く 深く 沈んで行く その 感覚
わたしの身体 ぴったりと あなたに重なり その間だけ 沈んでいった
今は 思い出す それだけでいい
失うこともいい
失わなければ もう一度 満たすこともできない
いま少しづつ 失おう
いままでも そうしてきたように
そうして また 少しづつ 満たしてゆく
自然なこと それが何かと考えなければいけないほど わたしは 不自然なのだろうか
ただの わたしであるために 思い悩むことなど ないはずなのに
ときに 怯えるよ
終わってみる 止めてみる もう いらない
休んでみる もう前には進まない
帰る 戻る 行ってしまう
眠ってしまおう じっとしていよう どこにも行かない
息だけを 聞いている
あらかじめ考えたこともなかった 出会い始めてから 時間が流れるとともに 驚きでいっぱいだった
いま 少し時間を遡ってみる
考えてみる わたしが いないこと
いつものように 日々は過ぎるだろう
たまに誰かが わたしを思いだすかもしれない
それだけのこと
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