恋文
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刈り取りの終った とうもろこし畑は カラスの影があるばかり
向こうには森があって 木々の間を 夕日がまっすぐやってくる
わたしは ひとり ここにいて まぶしい光を受けている
なにかしら屈託をかかえて そうして 青い空の下を歩く
こんなにも 透き通った この秋の一日に
すれ違う人たちと なにげなく挨拶をかわし
遠くの丘まで見渡せる こんなにも透明な 秋の一日に
どこに捨ててしまったらいいのだろう この小さなやっかいものは
見失ってしまう あなた
それは わたしの 一部だった
半身ですらない わたしの
もっと なにかを
わけてしまった
カケラ
きりきりと 捻ってみる
痛くなったら 戻っておいで
もともとひとつだったのに いつか 離ればなれになってしまっていた もうひとりの わたし
もう 離したくないんだよ だから もう あなたになってしまおうか
言葉がでないと いたたまれない わたしの居場所は まだ、ここじゃない
自分じゃないみたい そんなとき 声もでない わたし
だって、なにもないんだもん
わたしを、わたしにしておきたい いつ わたしは、わたしなんだろう
いつも、わたしなのではない いつも、わたしでないわけではない
わたしでありたいわたし、と わたしでないほうがいいわたし
みんな、わたし
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