恋文
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大きな木の枝の下で 水の音を聞きながら座っている
何もない わたしがいた
朝にまとった香りが残っている まだ、もう少し胸にまでとどかない 髪を手でくしけずる
この重さも
肩や背中に落ちる時の むずがゆいような感触も
わたしが、わたしである証なんだ
雨に濡れた木々や草花は 鮮やかな色を取り戻したようだ
生気に満ち溢れた風景の わたしも その一部であることを願った
いつものような一日なのに 見なれた景色のはずなのに
自分の居場所だけが まだぽっかりと空白になっている
ネガティブなときは なにもかもがうまくいっていないように思うね
こんな気持ちは ライン川に流してしまいたいよ
一緒にわたしも 流れちゃおうかな
あまりにも空が暗かった 雨が今にも降り出しそうな朝
冬を思う この夏の日に
夏の辛辣な陽射しではない 穏やかな冬の
やがて町並みは雨に打たれて
わたしも雨の中を歩く
思い出したら リボンが欲しくなった
レースや刺繍の かわいいの
もう、ずいぶん長くなった髪に 結んでみたい
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