恋文
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2003年07月20日(日) イプサ

この香りを身につけるたびに
思い出す

あなたに会いに行った時に
この香りを纏っていた
口紅も薄くひいて

もう遅い春だったね

おでこにキスしてくれたの
覚えてる



2003年07月19日(土) 綿毛

また今日も
綿毛はトラムに入ってくる

手に受けようとしても
しなやかに身を移し

いつか
また別の窓から
出ていってしまった


2003年07月18日(金)

いつのまにか傷ついていても
それに気付かなかったら
それは傷ではないのだろうか

あるいは、知っていて
気付かないふりをしている

こんなに傷ついているのに



2003年07月17日(木) 置き去り

わたしはどこにいるのかしら
どこかに忘れられているのかな

今このわたし自身が
置き去りにされているようだ

ここにいるわたしは
いったい誰なのかしら


2003年07月16日(水) 髪を洗う

髪を洗っているとき
わたしは少しずれてゆく

今は、いつもの自分ではない
ただの露なわたしが髪を洗っている

ざんざんと
髪に流れる
流れ落ちてゆく水の流れ

手に感じる髪の重さに
なることのできなかったわたしを思う



2003年07月15日(火) 波や風も

こんな場所に眠れたらいいな
聞こえるのは

波の音
海鳥の声
風に鳴る草の擦れあい

好きな人たちだけで
一緒にいれたらいいな


2003年07月11日(金) わかろうと

わかってもらえること
わかろうとしてくれること
それに救われている

では、わたしは
わかろうとしようではないか


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