恋文
DiaryINDEX|past|will
足跡など、なくても良かったのだし 記憶は色褪せてしまえばいい
そこにあったはずの思いでも 日に焼け 雨に濡れ 風に引きちぎられて いつか、もとの姿すら留めないだろう
誰が嘆くのだろうか ただ時が経っただけなのに
うまくいくとは限らない いつもうまくいかないかもしれない うまくいくことなんかないかもしれない
でも、生きて行くしかない
まず一息をつくこと 心を静めること
それが簡単じゃないときがあるけれど
真っ暗な夜のなか 周りはみんな壁のように ひとりでいる
床に額を押し付けると ひんやりと冷たい
このままじっと動かないで 床の固さを確かめている
足元がおぼつかない 階段を降りていても 足を踏み外しそうな予感がする
地面は確かな固さをもっているのだろうか
倒れている自分が見えるようだ それはそれで きっと心地よいのかもしれない
木の枝や葉が シェードに陰を描いている 風が通り過ぎる 昼下がりは静かに過ぎてゆく
ずっとこんなに穏やかならいいのに ずっとこんな心持でいよう
わたしを、かわいいとか 言ってくれたら きっと、ついていってしまうだろう
わたしは固くなってて なんだか、わたしじゃないのよ
わたしを、かわいいと言ってくれる人がいたら きっと、わたしのことを想ってくれるよね
だから、抱いてくださいな
わたし 夢を見れるかしら
|