恋文
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夜の底を なぞってみよう 暖かい手のひらで
草地のように 湿ってざらついている ここなのに
ふたり並んで眠ってみよう 手をとりあって
少し開いた窓から見えるのは ただの空のかけら
かけらを集めよう 想いだけは空に飛ばそう きっと、かけらをひろってくるように
いつ戻ってくるのかしら かけらは、ずっとかけらのままなのに 本当につながるなんて 誰が信じるのだろう
風に葉が重なり 光は瞬くように透ってくる この木の下で
ここでもない 残してきたところでもない どこかを夢見ながら まどろむだろう
始まると終らない いつまでも
こんなはずではなかったのに
始まりの始まりが なぜできたのか
リボンばかりを売お店がある 毎日、通り過ぎるトラムの窓から見ている
いつでも行けるのに いつまでも行けない
くるりとまるまって ちいさくなって すみのかげにいよう
きづいてね きづかないでね
ちゃんと また でていくのよ
きづかないでね きづいてね
真っ直ぐ自分を見ることができない 窓に映っている顔は 前を見たくないからだ
外の風景とぼやけてしまって なんだか表情もなくなってしまった
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