恋文
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進んでみよう 少しでも だって、もうとどまっていられない 進まないと生きていけない
なにをしていいのか分からないときもあるし 声を上げることもつらい 誰かに何かを訊くことにもためらう
でも、進まなくちゃ わたし、ここにいるんだから
また夜になる どこでも同じように 一日が終わる
こうして消耗してゆく日々 消えてゆく、わたし自身
わたしを、かわいいといってくれる人 その人にだけに わたしをあげる
わたしはリボンが好きなので みんなに結んでしまおう
わたしの好きなことたちに 好きな人たちに
みんなに印をつける
でもね 誰か、わたしにリボンを結んでほしいの
通りに桜色の花びらが散る積もっている 去年のあの時がよみがえる
今日の雨の中 見たこともない花が桜色に煙っている
何処にいても わたしが変らないなら 感じることも変らない
これが、わたしの選んできた道 出会いも別れも みんなわたしの道
あなたが歩む道 わたしの大切な人達が
きれいなリボンがたくさん絡まるように みんなの道が縺れて 一緒になって 結び目になったり 寄り添ったり 交わって
ちゃんと、わたしも歩んでいる
黒く沈んだ木々の上には 群青色に暮れてゆく空 まだ遠くに夕日の朱色が残っている
昼間の暖かさが不思議なほどに肌寒い
こんなときに ふと思い出される あの頃
雨があがって ライラックの色が滲んでいる 若葉の色も滲んでいる
みんな、春の中
去年 わたしが歩いたように
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