恋文
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ライラックも スノードロップも 雨のなか
みんな やわらか
泣いてもいいかしら
窓に映る自分の姿が まるで自分じゃないみたいだけど
窓に額を当てると やっぱり冷たいと感じるわたしがいる
どこにいる時でも そんなところは変らないのね
今のわたしは あなたに出会ったからあるのね きっと あなたに会わなかったら わたしは一歩も踏み出していなかった あなたに導かれて わたしになった
あの短かったあいだに わたしたちは そんなにも長い時間を生きてしまったような気がする あなたとの間にあったこと 忘れられないこと そんなことは みんな わたしのなかにある
この空も見慣れてきた 若葉の木々が夕暮れに沈んでゆく 鳥の囀りも、だんだんと静かになってゆく
どこからか子供の声が聞こえる もう家に帰るのだろう
今日も一日が終わる
雨が降り 風が吹く
日が照り 風が吹く
雲が流れている
時も流れる
委ねていようか このまま
こんな明るい光 緑はやわらかで 花は静かに佇んでいる
もとに戻ること 失われそうになったものが また、いつものようにあること
躓いていたことが やっと、いつもの姿に戻った
それが嬉しい
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