恋文
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どこにでも春 あなたがいたところ わたしの、この場所に
いま やっぱり 春はあるのね
あぁ あなたと一緒の
春
夕方だけれど まだ明るい空に 飛行機の飛ぶ音が震える 木々の枝がたわむ
ここから どこに行くのだろうか
わたしは ここにいる
もう待つことはないんだ
水が流れるのと同じに わたしも流れてゆく あの懐かしい淀みは もう遠くなってしまった
そうして たくさんの葉っぱがたゆたうなか わたしも また 今の淀みに片寄せる
ずっとずっと 気持ちをからっぽにしよう
なんにもなくなったら なにがあるの?
きっと わたしだけがあって
それから みんなを待っている
刷毛でなぞったように 雲のあわいに光がぼやけていく この夕暮れ
また一日がおわる なんにもおこらなかったかのように
でも、少しわたしは進むことができただろうか
ここにないもの どこにもないもの
どかにあるものが ここにないのなら
それは、やっぱり どこにもないものなんだ
雪の花が融けてしまうと また、花は春にもどる
まるで何も変わらなかったかのように 咲いている草花
こんな花のようになりたい
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