恋文
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ネットという目にみえない繋がりで わたしたちは結びついている 最初の出会い そして、今も
時々渇くようにあなたを欲しても この枠のなかからは離れられない たとえ何度会ってみても
知っている わたしたちは隔てられているけれども だから、今もこうしていられる
窓からあなたのところまで見えそうな日 声も届きそうなほど空気が澄んでいる
気持ちも通っていくかしら
風が冷たくなると思い出す あなたと手をつないだ暖かさ あなたに寄り添ったからだの温かさ
みんなあたたかい
ついこの間まで汗をかきながら辿った道を 今日は涼やかな風の中で歩く あなたとコスモス畑の話をしながら
そのとき話したコスモス畑はもうないかもしれないけれど 記憶の中には鮮明に残っている
こうして歩いた記憶も きっと
暖かい穏やかな秋の昼間 草や花の繁る小道をたどる
買い物の途中のいつもの道 家々の庭にも花が咲いて 感じるともしれない風が過ぎる
こんな時はあなたと一緒にいるような気がする
なんだか気持ちの塞ぐ夜は 思い出と一緒に眠ろう その時の自分になれるかもしれない あなたと一緒の
もう暗くなった道を歩く。 いろいろな音が聞こえてくる。 虫の声、 下水菅を流れる水の音、 遠くで聞こえる車の音、 漏れてくる声。 みんな近くに聞こえる。
あなたの声も遠くだけれど、 誰かが聞いている、確かな声。
ここにいても、 聞こえるような気がする。
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