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朝の電話ありがとう。 あの後、バスがなかなか来なかったので歩いてしまいました。
歩きながら思い出していた。 こんな風に駅へ向いながら会話する毎日。 こんなことも、もうすぐなくなる。
でも、こんな習慣もつい半年前からのこと。 わたしたちは、いつでもできることしてきた。
それでいいのよね。 何も悔やまない。 何も怖れない。 ただ、想っていられればいい。
野菜を洗いながら 今あなたはどうしているのかしら と、ふと思う。 きっといつものようにしているのだろう。
根もとの泥を洗い落としていく。 毎日の繰り返しのように 考えることもなく手が動いている。
ときどき不意にあなたが思い出されるように あなたも、わたしを思い出すのだろうか。
目に突き刺さるような夕日の中を帰ってくる 現実感が薄れる どこか遠くを走ってるよう
帰ってきてしばらくしたらメールが届いた あなたからだった よかった、忘れられてなかった
とてもきれいな夕暮れだったので 泣きたくなった
あなたから離れてるからではなくて あなたに出会えたことが嬉しかったから
今、こんな季節を迎えることができて よかった
もうほとんど夕日の朱も暗くなってしまった空と街のあわい 家々は灯がつき始めてなつかしい風景
わたしはここで暮らしていて あなたは、やはり同じような街の中に生きている
わたしが、こうしてあなたを思い出しているように あなたは、わたしを思い出していてくれるかしら
今じゃなくても、いいのよ わたしが、こんな瞬間にあなたを思うように あなたが、あなたの瞬間にわたしを思ってくれたら 嬉しい
とても静かな気持ち 透明な風が吹いている夜
いつものように 息をするように自然に あなたがそこにいる
それでいい わたしはどこにでもいられる
最初は、恋に恋をしているだけだと思っていた。 でも、やっぱり恋をしていたとわかった。
あなたから嫌われたくなかった。 あなたから見ていて欲しかった。
少しのことで不安になった。 なんでもないのに悲しくなった。
今振り返ってみて、わたしは、とても幸せだった。
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