恋文
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2002年07月04日(木) あなたにつながっている夜

今日のような濃密な夜の片隅で、
あなたと語りあう、
声を潜めて。

あなたは、まだ遠くにいて、
見つめることもできない、
触れることもできない。

ただ、あなたの声を聞きながら、
体温のように暖かく湿った、
この夜を感じている。

あなたにつながっている夜。


2002年07月03日(水) 一日があれば

もしも、あなたと一緒にいられる一日があれば、
なにもしなくてもいい。
一緒にいるだけで、
時間がゆっくりと過ぎるように、
じっと寄り添っていたい。
まどろんでいてもいい、
思い出したように言葉を交わし。

たとえば、あなたはわたしの膝に頭をもたせかけ、
わたしはあなたの髪をなぜていよう。
わたしは、あなたのことばに耳を傾けている。

そんな静かな一日が欲しい。


2002年07月02日(火) お話できない日

あなたからのメールが届く。
短い時間を作って送ってくれたのね。
そんな心遣いが嬉しい。
ほんの数行に込められた、
あなたの気持ち。

幾度でもあるこんな日。
お話のできない日。
こうしてあなたが投げかけてくれる言葉の余韻に、
わたしは浸っている。



2002年07月01日(月) 会える日

あなたに会いに行くことを想像して地図をたどり、
電車の経路をたどる。
知らない駅に佇んでいるわたしを想像する。
その時は、晴れているのだろうか。
雨が降っているのだろうか。
どちらでもいい、
あなたに会えるなら。

その日は、いつになるのかしら。
いま、気持ちだけは、もう、
あなたのところに飛んでいる。


2002年06月30日(日) いったりきたり

久しぶりの晴れ間。
地面はまだ湿っているけれど、
気持ちが明るくなる。

あなたと、またお話をする。
自分でもわかる、
笑顔になっている。

夕方は曇り。
空のような、わたしの心。
いったりきたり。

でも、今日は幸せだった。


2002年06月29日(土) もじずり

プランターにときおり見かける雑草が生えていた。
小さな桃色のはながねじれるように並んで咲いている。
調べてみたら、ねじばな、別名を、もじずり、という。
百人一首の歌が浮かんだ。

陸奥のしのぶもじづり誰ゆえに乱れそめにし我ならなくに

これは、わたしの、あなたへの思いそのもの。


2002年06月28日(金) いまだけでも

今日一日が終りに近づく。
あなたを想うこと、それが今日のわたしの、
あなたへのたったひとつの関係。
それは、いつも過去を振り返る。
あなたと一緒に過ごした、その時間。
あるいは、あなたと会話をしていた時間。

現在の瞬間を、いつもわたしは思い出に紡ぎ込む。
なぜなら、わたしたちの恋には、行きつく未来はないから。
それでも、あなたを好きでいたい。
いまだけでも。


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