恋文
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幸せといっていいのかしら。 あなたから聞く。 今日何をするのか、明日はどうするのか。 会えないのは変わらないのに、あなたはすぐ身近にいるようだ。 いつもあなたのことが目に見えるよう。
わたしは、そうして安心していられる。 声が聞けないときでも、わたしの気持ちのなかにいてくれる。 いつも一緒にいてくれるのね。
あなたと会話をかわす。 なんの変哲もない、毎日のお互いの暮らしについて。 歩きながら話をしていると、ときおり通行人がわたしを見る。 そんなことも気にしない。あなたとわたしだけの会話。 いつのまにか、日課のようになってしまったね。
だから、お話ができない日は寂しい。 そのときも、でも、待っている。 不意に掛かってくるかもしれない電話。 それも、また、わたしの日課。
恋文を書き始めてから、もう2ヶ月以上が過ぎた。 あなたに想いを伝えるために始めた毎日の営み。 ただのひとこと、すき、と言いたいために積み上げた言葉たち。
もう言葉の必要はないのかもしれないけれど。 それでも、まだ続けていたい。 あなたに伝えたい、いつものわたしの気持ち。
いつものように、あなたの声を聞く。 いつもなのに、何度でもときめく。
あなたを失うことは考えられない。 あなたは、わたしにとっての「いつも」だから。 あなたがいなくなれば、わたしも、もう、いない。 それは、わたしから「いつも」が、なくなるから。
だから、あなたを、いつも感じている。
わたし、ずるいのかもしれない。 わざとメールをいれる。 気づいて欲しいから。 お話したいから。
あなたが応えてくれる。 そのことが、わたしの幸せ。
帰ってこない返事。 考えたくない。
不安と幸せのあいだ。 いつも、その間に座っている、わたし。
暗い淵を前に佇んでいた。 とても、とても自分の姿すらわからない、そんな暗い底。
日記を読み返した。 懐かしくて、涙がでた。 わたし、ずっと、こんな風に思っていたい。 あなたのこと。
やっと、自分を取り戻した。 ずっと、あなたのこと、想ってる。 これが、わたしだから。
きっと、すぐにお返事があると信じていた。 だから携帯を手から離さないでいたのよ。
偶然でもいい。 こうして思いが同じだと実感したときには、手放しで嬉しい。
あなたが苦しいとき、わたしはその苦しみが欲しい。 あなたが嬉しいとき、わたしもその喜びが欲しい。 あなたと、同じ気持ちを、同じ瞬間に感じていたい。
あなたと一緒にいるという、そのこと。
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