恋文
DiaryINDEX|past|will
今日は、久しぶりに早く仕事が終わった。 そのあとも、接待などが続いていたけど。
あなたからの電話で、途中に抜け出したとき、ホテルの庭で香っていた匂い。 名前は知らない植物。小さな白い花が茎に沿っていっぱい咲いている。 ジャスミンとか、くちなしのような、濃密な匂い。
こんな春の優しく、官能的な馨しさ。
あなたのことを、思っている。こんな夜に。
あなたからの呼びかけがくる。 わたしは、驚き、そして、嬉しい。 いつも待っているのに、思いがけなく訪れる、あなたの声。 今日も、また、戸惑いながらも、応えていた。
あなたの気遣いが、わたしを幸せにしてくれる。 いつも、ありがとう。
明け方のベッドの中で、波の音を聞いている。 夢うつつの中で、波は部屋の中にまではいってくる。 そうして、強い激しい波に、わたしは攫われてしまう。
わたしは、波の間を漂っている。 揺られながら。
あなたのところに連れていってくれるのかしら。
今日、列車の窓から景色を眺めながら、なんとなく考えていた。 わたしは、あなたの場所から離れていく、一度は近づいていったのに。 帰る時もまた、あなたに近づき、それから遠ざかる。 まるで、あなたを中心とした振り子のように。
わたしの心も、同じ振り子。 あなたを真ん中にして、嬉しくなったり、悲しくなったり。
あなたは、いつも、わたしの真ん中にいる。
久しぶりに暖かい日だった。 わたしも、暖かい気持ちだった。 今日は、ほんとうに驚いたよ。 あなたからも、ほかのお友達たちからも。 お話できてよかった。
あなたが、そこにいるように、わたしも、ここにいる。 それから、一緒に、わたしたちのお友達たちがいる。
こんな暖かい一日。
今日も一日が終ろうとしている。 とても平穏な、いつもと同じような週末。 それが、いつまでも同じであるわけではないけれども。
そのことで考えこむのは止そう。 昨日、あなたと同じことを言ってくれた友達がいたよ。 あなたがいなくなるわけではない、と。 ちゃんと、お話もできるじゃない、と。
もっと辛いことと闘っている、その友達に感謝してる。 そして、その友達には、その困難に勝ってほしい。 そのことを、どうやって応援すればいいのだろう。 わたしが、慰められたように、わたしも、その友達の慰めになりたい。
きっと、同じように頑張っているあなたも、そう思うでしょう?
冷たい雨の降る夕方の列車で帰ってきた。 行きと同じように、あなたのことを考えたいた。 あの時のことを思い出していた。 あのときも雨が降っていたね。 そうして、こんな風に寒かったけれど、あなたに寄り添っていると暖かかった。 あなたと一緒なら、こんな雨を見つめているのもいい。
|