恋文
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あなたが呼びかけてくれる声。 耳に残っている甘やかな声。 いま、何度も反芻するように思い出している。 あれはいつの電話の時だったか、何かの拍子に会話が途切れたのか、あなたが呼びかけてくれたわたしの名前。 そのとき、わたしは満たされていたのよ。 いまも、また。
崩壊することも悪くない。自分自身が崩壊していく。 以前だったらしないことをしている自分がいる。まるでかつての自分が崩壊してしまったかのように。その感覚が心地いい。 それはあなたに出会って、そうなったのです。あなたを想うと、以前の自分が崩壊して、そのあとに新しい自分が現れるのです。 だから、崩壊することも悪くない、でしょう?
ほんの些細なこと。他愛のない会話で心に痛みを覚える。 こんなことで動揺するなんて...そんな自分にも腹が立って、自分で自分を傷つける。固く凍ってしまったような気持ちに陥ってしまう。
でも、あなたの声が聞けただけで、そんな心が氷解する。あなたの存在を確信することだけが、唯一自分の気持ちを確信できる途なのです。
愛してる。
朝、いつものように家をでて歩き始める。 昨夜の雨に濡れて、朝の光に照らされた風景が輝いて見える。木々も草たちも瑞々しい光を保ち、家々の屋根や駐車場や路上の車も、水滴を乗せて光っている。 こんな風に輝きたいね、あなととの恋も。 辛い夜も、冷たい雨の日もあるけれど、きっと雨が止んで朝も来て、きれいに輝ける。そんな二人の関係でいようね。
心はいつも、あなたと一緒にいるよ。
今朝、ベランダのプランターを見ると雑草の間に、もう枯れたと思っていたミニバラの細い枝と葉が覗いていた。雑草を抜いてやると、しっかりと生きている幹が現れた。冬に見たときに完全に死んでいるようだったので、折れやすい枝を捨てていたのに。ちゃんと生きていたんだ。 そういえば、暖かくなるのと同時に、あちこちのプランターで、また新しい芽や葉っぱが現れて、花が咲いている。毎年繰り返される命の輪。
あなたとの恋も、こんなに強いものでありたいね。そのためにも自分自身が強くならなくちゃ。
暖かくていい天気だったので図書館まで歩いた。 あなたと一緒に過ごした時間の、出来事や会話を思い出しながら歩いていると、自然に微笑んでいる自分に気づく。 あなたに出会ってから迎える初めての春。 いつもの風景が、いままでとは違ったように見える。 家々の庭先の花や木が、とても新鮮な生命に満ちた存在だと感じる。
あなたと出会って、かや自身も生まれ変わったのかしら。
今日も、また雨。 でも、この季節の雨は嫌いじゃない。優しい感じの雨。 芽吹いてきた新しい生命を育む慈しみのように思う。 今日も通勤の途中、たくさんの花々を見る。 桜、花海棠、雪柳、花蘇芳、連翹...みんな可憐な花を咲かせている。長かった冬が終わって、優しい雨に抱かれている。
言葉にしなくても伝わる想いを分かち合いたい、あなたと。
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