耳鳴りおやじの日記
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...天気が崩れたが、湿度が上がってうれしい...枯れた身体を潤す...
...修論発表会を見に行く...研究室の学生はとても素晴らしい発表だった...聴講した研究内容はすべてなかなかのものだったが、ちょっと気になることがあった...それは、原稿を読んで発表している学生が多いと言うことだ...
...実験で素晴らしい結果がでにくいことは、どの教員も良く知っている...だからせめて原稿を読まないで発表して欲しい...以前は学位を取得する知り合いもそんな発表をしていたが、基本的に恥ずかしいと思う...
...発表を聞いていたら、知り合いの先生とばったり出くわす...聞くとご年輩教員が定年前に辞めるのだという...
...理由はわからないが、知り合いが話すには最近の業績評価で自分より下の教員が教授になったりしたことがきっかけのようである...そしてその後の補充はないのだという...
...なんとなく、怒りがこみあげてきた....昇進できないのは自業自得である...しかし、今の時代、それでやめたら補充はないのだから残りの専任が担当しなくてはいけないわけだ...昇進できないのを人のせいにして最後は残りの教員に迷惑をかけて出ていくなんて...恥ずかしい...これでは簡単に退職する最近の若者と同じではないか!
...しかしまあ、確かなことは下手な小細工をせずに地道にやってきた教員が評価される時代になってきたということだ...しかし、それは当たり前だし、正常である...
...ひとまず、こつこつやろう...
...ジョギングしている間に海外から招待状が到着...去年のバタバタとは大違いだ...
...在外研修先の日本人助教授と子供のこと、学校のことなどをメールで話し合う...大変有り難いことである...
...最近、NHKのプロフェショナルをよく見ている...
...感心するのは、とても元気なおやじが多いことだ...自分が評価され、期待される...このことが元気の秘訣である気がする...
...司会は茂木健一郎だが、このおやじも元気だ...なんとなく、自分と深いところでつながっている気がして他人とは思えない...
...さて、今日は修論発表会...
...なんとなく、空気が乾燥...12km完走...
...在外研究関係で国外の先生とメールのやりとり...なかなか楽しい...便利な世の中になったものだ...
...修論提出の大学院生...心配していたが、さすが最後はきっちりまとめてきた...データの信頼性はおいておいてなかなかの仕上がりである...厳しい状況の中で良くがんばったのではないか...
...おととい、企業の所長さんと話をしたが...
”修士はいいけどねえ、博士の採用は難しいね”との予想された回答...
...企業がこんな状況ではますますドクターにいかなくなる...要するに実験や研究の要領がわかっていればいいということか...
...そういえば、修士学生の就活のかいあってか、ほとんどの学生が内定をもらえている...
...ドクターをつかって研究室の業績をあげるなんてことは出来ない時代だ...
...しかしまあ、企業も良くみている...この学生はまじめで謙虚で良く働きそうな学生だなあという印象が強い学生から内定がとれている...
...ひとまず、良かった....
...休日なので、15kmぐらい走る...少し、走りすぎか...
...先週末、在外研修先のラボに書いたメールがもう戻ってきた...ラボに日本人がいる上にボスの反応がいいのは本当に助かる...
...しかし、ひとりで行くのではなく、家族で出発し、短い間学校に通わせるのは大変だ...
...よく考えれば、向こうにいってばたばたして11月...落ち着いたと思ったら、年末年始にかかり、1月に入るともう帰国気分である...
...なんともばたばたであるが、就職して授業から開放されるのは初めてである...こういうのは私だけの問題ではなく、現在の研究室スタッフの協力なくしては達成できない...有り難いことだ...
...しかしまあ、今年の目標ができて良かった...素晴らしい人生経験になりそうだ...感謝感激...
...寒気がなだれ込んで寒い...
...研究の件で京都へ...結局、現象は面白いのだがその後が続かない...ひとまず、一区切りつけることにした...
...時間があったので知り合いの女性と昼飯...彼女本人の事よりも、出身ラボの件で相談を受ける...
”N先生、最近、ぼけている上に逆切れされるんですよ。大丈夫なのでしょうか?”
...と言われても、なんと返事をしていいいかわからない...しかし、最近のセミナーの悲惨な状況をみると、なんとなくわかる気がする...
...N先生にしても古ボスの偉業を背負わなくてはいけないというプレッシャーと雑用の多さに精神的にまいっているのかもしれない...
...しかし、このままでは業績は出てこない気がする...
...自分の研究室に戻ると事務から電話という書き置き...
”在外研究のゴーサインが出ました”...とうとう来たか...
...この半年は準備で忙しくなりそうだ...今度はなんとか上手くいきそうである...良かった...
...やっと本格的な冬がやってきた気がする...
...外国から来た学生のセミナー...むーん...日本語が上手くないのはしょうがないにしても、もう少し論文を読みこなさなくてはいけない...
...何かの科学雑誌で”外国に行って言葉が伝わらなくてもロジカルな考え方ができれば大丈夫”なんて話が載っていたが、そうなのかもしれない...
...その後の学生の研究発表は素晴らしかった...淡々と研究結果を出して頑張っている....素晴らしい...
...ふと、データを出せる学生とはどういう学生なのだろうと考える...結局、言われたことをやる、という事に尽きるのかも知れない...
...実験がつまらないとか、面白くないとか、うまくいかないとか考える前にやるという愚直さが求められる気がする...
...しかし、これがなかなか難しい...
...上手くいっているときはいいが、調子が悪くなっているときも仕事を続ける愚直さが必要なのだと感じるがこれが難しい...
....ふー
...ひさしぶりに病院に行って聴力検査...
”低音域戻っていますね””え?”
...なんだか、良くわからないが、年末に落ちた聴力はひとまず戻ったらしい...なんともラッキーである...しかし、まあ、高音域はそのままだが...
...その後、セミナーに参加...今日は今年度学位取得見込みの学生さん...論文を読みこなせていない...
...理解できていないので質問する気も失せる...ひさしぶりにこんな気持ちになった...
...偉いなあと感心したのは、大ボスがしっかり質問しているところだ...”やり直し!”と怒鳴りたいところを我慢し、一歩引きながらも厳しい質問をしている...子ボスはやはり論文が読めていないことを厳しく追及している...
...自分のことを棚に上げれば、こんな状態で学位をあげてもいいのだろうかと感じてしまう...ただ、研究室の雰囲気を差し引いてもやるべき時にやれないといけない気がする...
...しかしまあ、在外研究の件はどうなっているのでしょう...
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