5/3(水) ONE meets ONE。 前編
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"ONE meets ONE"・・・。 この言葉を聞いてドキッとする人が日本に10人ほどいるんじゃなかろうか。
それは十年以上も前のこと。 当時のオレはミニコミを作りたかったのな。 ブログはおろか、インターネットすら誰もやってなかった当時、 自分発信のメディアを立ち上げることはオレの夢であって、 そんな個人が何かを発信できるメディアってのはミニコミ程度だったわけ。 そして、そのころのオレのもうひとつの夢。 彼女が欲しい・・・。
話は変わって、当時発刊された雑誌「H」の巻末に出会い系のページがあったのな。 「ギターポップが好きな人、友達になってください! 大阪市・女・22歳」、 「写真のモデル募集。18〜22歳の女性。 東京都・男・24歳」みたいな。 そのころ、そういった出会い系をメインにした雑誌って何冊かあったんだけど、 それをサブカル誌「H」でやったことを凄いなと思ったのね、オレは。 だってさ、出会い系をメインにした雑誌を手にする人って・・・ねぇ。 今でいうところの毎日出会い系サイトを眺めてる輩のようなもんで、 そこに高レベルどころか平均レベルすら期待出来ないっしょ、やっぱ。 その点、「H」を読んでる層なんて狭く限られるわけで、 つまりはこの時点で、出会い系に「サブカル」といったフィルターがかかるわけよ。 そこで出会えるのは、ワンランク上の人たちなんじゃなかろうかと。 ・・・ま、その思いこみで痛い目にも遭ったんだけど、それはまた別の機会に。
で、ピンときたわけ。 一冊丸ごと出会い系だけのミニコミを作って、レコ屋、服屋、カフェ、雑貨屋なんかに置くと。 そうやって置く場所を限定することによって、立派なフィルターになりうるんじゃないか、と。 とりあえず、自分の主義主張を述べるメディアとしてのミニコミは置いといて、 これによって、ミニコミを作るという当初の目標は達成され、 さらには、このミニコミこそオレが待ち望んでた出会い系の形であって、 オレの彼女探しとしても最適なんじゃなかろうかと。 決めた! ミニコミ作ろうじゃないの!
一人と思ってるのはあなただけじゃなくて、同じことを思ってる誰かがきっといる。 「一人」の誰かがもう「一人」の誰かに会う。 そういった意味を込めて名前は"ONE meets ONE"に決めた。
(つづく)
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