2007年11月14日(水) 19歳。
毎度ながら、みんなが忘れたころに更新するオレ日記ですが、
彼女いない歴十ヶ月にしてついに来た、人恋しさのビッグウェーブ!
声を大にして言いたい。オレ、今、猛烈に彼女が欲しい!

この十ヶ月、「独り身って気楽よね」なんてクールを気取ってたオレですが、
やっぱ肌寒いこの季節、人肌恋しくなるわけですよ。
木枯らしの到来とともに、心まで寒風が染み入るわけですよ。
クリスマスのイルミネーションに彩られた街を見ると、無闇に寂しくなるわけですよ。

だけど出会いなんてあるはずもない引きこもり生活。
で、ネット上に出会いを求めたらとんでもない目に遭いました、ってのが今日のお話。

一緒に遊べる友達を募集してる19歳(18歳離れ!)の女の子がいてね、
今のオレは19歳の子と会話を成立させることが出来るのか?と気になって、
もちろん無理だとは思いつつ、一応メールしてみたわけよ。
そしたら返事が返ってきて、しかも近所ってことが判明したのな。
十代特有の顔文字・絵文字を多用したウザめのメールではあったものの、
そこから何度かメールのやりとりをして、
次の日にはもう会おうってことになったわけ。
次の日よ !? まだメールして一日よ !? ちょっとガードが甘すぎねぇ !?
今考えるとこの時点で様子がおかしいと気付くべきなんだろうけど、
浮かれてるオレはそんなことを考える由もなく・・・。

翌日の夜、徒歩圏内でその子と待ち合わせをしたんだけど、
暗くてよくわからないながらも、向こうの方に人影がひとつ。
・・・・・もしかして、あの巨大バルーンのようなシルエットの人ですか?
身長は150cm程度ながら、体重は70〜80kgと予想され・・・その体は完全な球体!
リアルドラえもん! 身長=胸囲=体重! そういえば1cmほど宙に浮いてたかも !?
いや、太ってる人でもかわいい人はいるわけで、
問題は体型じゃなくファッションですよ。す、すげぇ!
数年前にギャルの間で流行ったフード付きモコモコダウンジャケットに、
体型を一切省みない超ショートパンツ! 丸太ライクな太ももがド迫力!
そこにロリータ系のフリル付きハイソックスで、足下は懐かしのおでこ靴で決めっ!
まったくコンセプトが見えないのもさることながら、
これはもう若さゆえなんて言葉で許されるべき範疇じゃなく、
もはや衣服の暴力! ファッション・バイオレンス!

でも会っちゃった以上、しょうがなく居酒屋へ行きましたよ。
で、話を聞いてるとやたらと「毎日寂しい、寂しい」と繰り返して、
「死にたいと考えることもある」だの「消えてしまいたい」だの、
いわゆる鬱な人のわけで、こりゃ正直厄介だなーと。
おそらくこの鬱から来る孤独感や虚無感をまぎらわせるために、
まだメールのやりとりを始めて浅いオレと会おうとしたと思うのね。
そりゃオレも大人だから、言いたくないけど社交辞令を口にするでしょ。
「そんなにヘコんでないでさ。ま、なんかあれば頼ってこいや」
この偽りの優しさが悲劇を招くことになるのは翌日の話。

ちなみにこの居酒屋、二人で6000円ほどしたんだけど、
まったく楽しめなかった飲み会とはいえ、
さすがに18歳も年下の子に金を払えとは言えんでしょ。
だからその子がトイレに立った隙に会計を済ませたわけ。
で、店を出て何もなかったようにそのまま帰宅して・・・。
えっ !? 「ありがとう」も「ごちそうさま」もなし !? 払ってもらって当然って感覚 !?
別に礼を言われたいがために奢ったわけじゃないけど、
さすがにそこは礼儀ってもんがあるでしょうよ。
この人、もう何から何まで最悪です・・・。

さて翌日の深夜、またメールが来たわけですよ。
「無性に寂しいから家を出て、行き交う車をボーッと眺めてる」
ハァ? 深夜2時にこいつは何をやってるんだ?
「危ないから家に帰りなさい」と保護者的メールを送った一時間後、
深夜3時に一通のメール。
「今から家に行ってもいい?」
ハァ〜〜〜 !? なんでそうなるの !? (欽ちゃんジャンプで)
この糞野郎! 今何時だと思ってんだ! ・・・とは思いつつも、
暇だったし面白そうだったから家に招き入れたんですな。
もちろん「あわよくば」なんてこれっぽっちも思っちゃいませんよ。
むしろ100%ノーサンキューな相手なわけで。

で、うちに来て30分、なんかもじもじしてんなあと思ってたら、
出ましたよ、心のどこかで言わないでくれと願ってた言葉が。
「実は昨日からずっと気になってて。好きになっちゃったみたい・・・」
・・・・・19歳の女の子から告白されて、こんなにうれしくないことなんてあんの?
しかも「はじめまして」ってメールを送った二日後よ? これが今の若者感覚?(おそらくこいつだけ)
もちろん「好きになっちゃったみた」「ごめん!」とくい気味にノーを叫びたいところだけど、
そこはほら、相手は鬱を患ってる人でしょ。
ここで無下に断って、死なれたりしたらエラいことだしさ。
だから言葉を選んで、精一杯の大人の対応をしたわけ。

「うん、その気持ちはありがたく受け取っておくけど、
ほら、オレらってまだ昨日会ったばかりでしょ。
だからまだお互いのことも全然知らないし、
とりあえずは今後たくさん話してお互いのことをわかりあって、
付き合う付き合わないを決めるのはその後でもいいんじゃないかなあ」

どうだ、この大人の対応! 我ながら100点満点!
どうにか納得させて家まで送り届け、帰ってきたら午前5時。
心底疲れました・・・。

が、本当に度肝を抜かれたのはその二日後。
その子が書いてる恐ろしいほど面白くないブログがあってね、
何気にそこを覗いたわけよ。すると・・・。

「今日彼氏が出来ました〜☆ 二人はずっとラブラブだょ☆」

・・・・・ええええええええええええええええええええっ!
いやいやいやいや! いろいろとおかしいですよ! 無茶苦茶ですよ!
この女と付き合える男っていったい?という疑問はこの際置いておこう。
ほんの二日前、オレに告白したのは何だったわけ?
そして告白の保留中にもかかわらず、他の男に告白。
さらにはブログであっさりと彼氏が出来たアピール。
何 !? これって何 !? 何なわけ !? もう全然わからないんですけど!!

どうやらオレ以外の男とも会って、そこで付き合うことを即断したみたいで。
もう滅茶苦茶でしょ、この節操のなさ。狂気の沙汰。
おそらく寂しさをまぎらわせてくれるなら誰でもよかったんだろうけど、
ここまで節操なく生きられるもんかね、人間って。なんか恐ぇよ。

ひとつ嫌味でも言ってやろうかと思ってさ、ブログのコメント欄に書き込んだわけ。
「彼氏出来たんだ。良かったじゃん」
するとこんなレスポンスがありましたよ。
「うん、えへへ☆ また遊びに行くね☆」
・・・・・。

今後、こいつからメールが来てももちろん無視するけど、
おそらく都合良く解釈するんだろうなあ。
「返事が来ないけど、私に彼氏が出来たから妬いてんのかな?」
・・・あー、畜生! 一度くらい殴っておけばよかった!

勝手にコクられ、勝手にフラれました。しかもこんな女に。
オレの彼女いない歴はまだまだ更新しそうです・・・。

2007年10月18日(木) ネット中毒者の多さに辟易。
まだまだネットの力って微弱だな、と思う。
例えば亀田騒動について、なべやかんのブログを読んでみる。
また、例えば初音ミク問題について、GIGAZINEを読んでみる。
この両リンク先、おそらく初見の人がほとんどだろうけど、それが答えだと思うのな。
GIGAZINEは一日に約27万人が見てる日本一のブログだし、
なべやかんのブログはこれを書いてる時点で驚異のコメント数3091。
「ここに真実が記されたことで事件の真相が明るみに出た」、
「マスコミが情報操作しようとも、こうやってネットで暴露されるいい時代」、
そんな意見をネット上でよく見かけるんだけど、
いやいや、おまえら正気か?と問いたい。
ネット中毒にかかって正常な神経が麻痺してんじゃねぇか?と。
こんなページをいちいち見てるのはオレを含めた暇なネット好きだけであって、
なんだかネット内で稚拙なままごとをしてるようにしか感じないのよな。
27万人なんていってもテレビの世界だとしょせんは1%未満で、
亀田ファミリー好き(いるのか?)で「大毅、よくやった」と思ってるおっさん連中は
絶対に自ら検索してなべやかんのブログに辿り着くことなんてないし、
同じく、「アッコにおまかせ」を見て「オタクってやーねー」と思ったおばさん連中は
わざわざ初音ミクを調べて、GIGAZINEまで辿り着くことなんて絶対にないわけで。
マスコミが拾ってくれない言論の突破口としてはネットはアリなのかもしれないけど、
なんだかネットで広まったことが結論みたいになっちゃってる気がすんのよね。
そういう「ネット=世界」と思ってるネット中毒者の多さに辟易する今日このごろ。
そんなとこで何言ったって世間的に見れば蚊が鳴いてるようなもんで、
テレビや新聞と比べると、やっぱネットの力はまだまだ微弱なんだなーと思った次第。

沢尻エリカの一件でいきなりメディアに再登場した高城剛だけど、
各所で「鬱陶しい」「ウザい」と紹介されてた高城剛の2004年作ムービー
往年の高城剛が好きだったオレとしては素直に「イカすなー」と思うんだけど、
やっぱよく知らない人から見ればいい歳こいた不思議ちゃんでしかないのかね。
相変わらず何を生業としてんのかはさっぱりわからないけど(笑)。

■ 今日の手術後
トータスヘッドのあまりの痛さにネットで対策を探すも、先生、厳しいなあ・・・
どうでもいいけど「トータスヘッド」ってバンド名、結構かっこいいかもしんまい。

■ 今日のおすすめ音楽コーナー
昔はパンクスだったくせに、今じゃすっかり騒がしい音が苦手なオレですが、
今日は珍しく騒がしい曲をご紹介。
Frontier Backyard(元Scafull King)によるJackson 5のカバー。
パワフルなナイスアレンジ。妙にテンションが上がります。

Frontier Backyard - I Want You Back

2007年10月17日(水) 桜中学に入学希望。
日曜日、三日遅れで金八の初回スペシャルを鑑賞。
いいね、最近の凶悪事件路線じゃなく昔に戻ったリアルな世界観。
清花(さやか)はリトル鈴木京香といった顔立ちでずば抜けてかわいいけど、
他の生徒たちは男子女子ともにまだキャラ立ちしてない感じ。
わかりやすいのはガリ勉の孝志やバカ面の玉ちゃん、ナルシストのみなみぐらいか。
ま、最終回ではみんなの顔とキャラを覚えて号泣するんだろうけど。

オルビスのCM「もしもしニキビ」のイラッとくる感じはなんだ?
「なんか小洒落てるでしょ?」感が鼻につくわー。大したコンセプトもないし。
サイトを見るとCMの撮影風景があって「会場からは笑い声が絶えません」と書かれてるが、
この程度のやりとりで笑える女子がマジョリティーなのか? わからん・・・。

味集中カウンターでおなじみの有名ラーメン店「一蘭」が大阪にオープンし、
連日連夜行列を作っているという噂を聞いて、朝の開店と同時に入店。
確かにカウンターのシステムは斬新でオモロいけど、
・・・これ、美味いの? 味が浅いというか、インスタント並みというか。
替え玉が出来る店で替え玉しなかったなんて初めての経験。
隣の味音痴っぽいホストたちは美味い美味いと食ってたけど、オレは二度と行かねぇ。

■ 今日の手術後
「日曜日からは毎日自分で包帯を取り換えてくださいね」と言われてたんで、
包帯を取って自分の手術跡を初めて見たんだけど・・・。
グ、グロい! 中学のときに初めて見た裏ビデオほどグロい!
かわいかったぼのぼのチンコが愛おしい・・・。

2007年10月14日(日) ボク、大人になったヨ!(後編)
とにかくね、何をしててもジンジン痛いわけよ、マイペニー。
さぞかし手術跡が痛むんだろうなあ、なんてのは女子供の考えること。
男性諸氏ならご存じの通り、デビューしたての亀頭がたまらなく痛いんですな。
手術跡(陰茎の先)はガーゼでくるまれてるから実はそんなに痛くないんだけども、
亀頭がとにかく痛い。先をちょんと指で触れただけでも痛いってのに、
ましてや歩いて亀頭がパンツに擦れようもんなら! もはや拷問の域!
手術前にお医者さんが、術後一ヶ月程度で性交渉も可能なんて言ってたけど、
いやいや、絶対無理だって! セックスどころか普通に歩くことさえ無理だって!
この過敏な亀頭が一ヶ月程度で馴染むなんて今は到底考えられないんだけど・・・。
そんな状況なんで、現在術後二日目。
今まで以上に家にこもりっきりの生活を送っております。

しかし病院サイドからすれば、もちろん亀頭より手術跡のケアが一番で、
現在オレのチンコに施されてる処置の重装備ぶりが凄い。
さっきも書いたけど、まず陰茎の先にはギブス状にガーゼを巻いて、
陰茎の上、つまり陰毛の密集地帯から厚めのガーゼを庇(ひさし)のように垂らしてあって。
しかもこのガーゼを陰毛の上に直接テープで貼ってあるもんだから、
剥がすときの痛さが尋常じゃない。他に方法はなかったのか?
さらには陰茎の位置を固定して、血などの汚れをパンツに付かなくするため、
T字帯と呼ばれる、ガーゼ素材の短いふんどしのようなものを履いて、
ようやくその上からパンツを履くって寸法なんだけども、
このT字帯のルックスの悪さったら半端じゃないのな。
しかもそれを脱ぐとガーゼの庇が待ちかまえてるわけでしょ。
今のオレ、パンツを脱いだだけで爆笑を取れること間違いなし。
ここまで完璧にガードするんなら、ついでに亀頭もガードしてくれって話。
ま、それだと小便の際に面倒というデメリットもあるんだろうけど。今でも充分面倒なのに。

そんな要塞のごとく手厚く守られた手術跡の一番の大敵といえば、
そりゃもう勃起に他ならないわけで。
だって陰茎が肥大すると、縫合された部分も大きくなって、
そうなると縫合していた糸が切れて、中から血がピューと吹き出して・・・。
ダメだ、想像しただけでめまいが・・・。
しかもさ、男が勃起する理由ってエロスだけじゃないじゃん。
生理現象じゃん。メンスじゃん。サラサーティーコットン100じゃん(?)。
朝立ち然り、疲れマラ然り、敵はどこにでも現れるわけよ。
もちろんオレも男の子、毎日じゃなくともまだまだ朝立ちしちゃうお年頃なわけで、
今朝も起きた途端に朝立ちを確認し、即格闘ですよ。
母ちゃんの手作り弁当、数学の公式、政治家の演説、桑田の顔のホクロ・・・。
そんなものを想像して無理からに萎えさせ、ようやく一日が始まる次第・・・。

ただ、こんな辛い手術後生活の唯一のメリットと考えてたのが仕事でね。
家にこもりっきりのこの生活中に、オークションに出品しまくろうと考えてたわけ。
が、パソコンに向かってあることに気付き、愕然。
・・・オレの出品、エロDVDがメインじゃん!
ダメじゃん! ムラムラきちゃうじゃん! 勃起しちゃうじゃん!
普段は商品として割り切ってるけど、禁欲生活中なら話は別で、
やはり裸だらけのジャケットと向き合う勇気もなく・・・。
当分仕事も出来ません。今月の家賃、ヤバい。

でもさすがに術後二日目ともなると多少コツを掴んできて、
T字帯の中でチンコを真下に固定すれば、
歩いても亀頭がほとんど擦れずに済むことに気がついてさ。
これだと多少なら歩けるし、自転車にも乗れる。
散歩や買い物にも行けて、ようやくひきこもり生活脱出かと。
・・・しかし、だ。
男性諸氏に問う。街にはエロスが氾濫しているのをご存じか?
かわいい女の子、シャンプーの香り、ミニスカート、ブラ透けシャツ、ニーソックス・・・。
さらには、折しも今年はオレの好きなカラータイツが流行中で、
普段なら「ああ、かわいいな」程度のことであっても、
禁欲生活中はそれらがエロスのアイコンとなって脳内を駆けめぐる! 発狂寸前!
かくしてやっぱり外出出来ないことに気がつきました。辛いなあ・・・。

あと何週間でこの鈍痛&禁欲生活から脱出出来るのかわからないけど、
それまでオレの理性は保てるんだろうか? 包茎を治したばかりに発狂 !?
そもそもなんで包茎手術なんてしちゃったんだろ・・・。後悔先に勃たず。

2007年10月13日(土) ボク、大人になったヨ!(中編)
まず通されたのが入院患者用の病室でさ、
薄い壁とカーテンで区切られた3畳ほどの個室には
介護ベッドとテレビ、一人用のロッカーがあって。
オレは日帰りなんだけど手術の前後はここで過ごすわけで、
「ああ、日帰りといえどもこれはれっきとした入院なんだな」と
ここで改めて思い知らされることに。心拍数急上昇。緊張はMAXに到達。

そこで手術着に着替えて数十分を過ごした後、いよいよ手術室へ移動ですよ。
エレベーターで担架に乗せられた重体っぽい人と居合わせたのね。
オレは手術着で、なぜか点滴も打たれてて、帽子をかぶってたから髪もボサボサで、
向こうからすりゃあんたも大変だなってところだろうけど、
どっこい、こちとら単なる包茎手術よ(笑)。申し訳ない気分でいっぱいです。

オレは勝手にたかが包茎とナメてたんだけど、病院側からすれば手術は手術。
すげーのな、手術室が。ドラマのセットのまんま。そこに8人ほどの医師チームが待ちかまえてて。
上から大きなライトに照らされた手術台の周りには見慣れない計器がたくさんあって、
「オレ、ここで手術されちゃうの !?」と考えると恐怖感も増大。
冗談半分、というか冗談だけで手術を決めた昨日までのオレを殴ってやりたい気分に。

まずは消毒の後にいよいよ麻酔を打つことになるんだけど、
正直、思ってたより痛くなくてさ。そりゃ痛いけど耐えられる範疇で。
それでもお医者さんの指が局部に触れる度、腰がビクッと動いちゃうのね。
お医者さんも「怖がらなくていいですよ」なんて言うんだけども、やっぱりビクッとなっちゃう。
「すぐに終わりますからねー」・・・ビクッ。
「リラックスしてくださいねー」・・・ビクッ。
「おかしいなあ、もう麻酔は効いてるはずなんですけどねぇ」
・・・・・違うんだよ! あんたの腕がオレの金玉に当たりまくってんだよ!
注射よりそっちにビビって腰がビクッって動いちゃうんだよ!
しかしそんな緊迫下の状況で「先生、金玉に気をつけてください」なんて言い出せず、
「あ、すいません」と返す気弱なオレでした・・・。

施術時間は一時間と知らされていたものの、
ネットなんかを調べると包茎手術は平均30分程度なんて書かれてあるし、
てっきりそれぐらいで終わると思ってたのね。
しかしオレのチンコが悪いのか医者の腕が悪いのか、
次のオペの予定まで延期して、手術に要した時間は一時間半! 長っ!
向こうに言わせりゃ万全を尽くすために時間がかかったらしいけど、
心配していた通り、途中で徐々に麻酔が切れ始め、
もちろん手術シーンを直接見ることは出来ないんだけど(見たくもないし)、
自分の局部で何が行われてるか手に取るようにわかるのな。
今、皮を切断して、それを茎に縫合して・・・ス、スプラッター! 恐い!
しかもだんだん傷みさえも感じ始めてきたもんだから、
あわてて「先生、ま、麻酔が切れてきました!」なんて麻酔の催促をして。
終わったころには握った手のひらに尋常じゃない量の汗をかいてました。
はじめて知ったわ、力を込めて長時間手を握り続けると、手が青黒く変色するのな。
さらには消毒液で手術着が汚れたからとの理由で、
手術台の上で寝たまま服を脱がされ、また新しい手術着を着せられる羽目に。
もう完全に介護されてるおじいちゃん気分よ。すでに恥も消えました。

まだ麻酔が効いているかもしれないからとの理由で、
人生で初めて、車椅子に乗せられて元の病室へ。
車椅子で点滴付けて、髪はボサボサで顔は緊張と恐怖でやつれ果てて、
そりゃ手術室に来た時以上に、誰が見ても悲惨なルックスなのな。
廊下ですれ違う人たちが少しひいてるのがわかるので、
あえて床の一点を見つめて絶望めいた表情を作り、
明日死ぬような演技をして同情を買ってみたりもして。包茎手術なのに(笑)。

二時間ほど休んだ後に病室で昼食を取って、先生に術後の止血具合を見てもらい、
入院から約五時間、ようやく退院と相成った次第。
しかし本当の辛さが始まるのはこれからで・・・。

(つづく)


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written by オレ 

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